二つの学習講座計画 |
・守る会主催「中世伊予の歴史と湯築城」
・県教委文化財保護課主催「道後公園 (湯築城跡)ボランティアガイド養成」 |
秋冷の候とはいえ、同時多発テロの発生以来、世界全体がきな臭くなって行く感じですが、会員の皆さん、お変わりありませんか。まるで二一世紀を占うような状況の中で、人々のの心の癒しの場としての歴史遺跡の保存と活用はますます重要性を増してきたといえましょう。そのことは、同時に私たちの会についてもいえることでして、中世河野氏の城郭遺跡・道後湯築城跡の保存と活用に関して、十年を超えて運動を続けてきました「守る会」の存在と意義が、さらに高まってきたと思われます。
そうしたなかで、県土木部都市整備課ですすめてきました一部復原計画も進捗し来年度当初には史跡を活かした公園として開園される運びとなりました(既報)。
そんなことも踏まえて、運営委員会では、かねて総会において運動方針の一つとして決定されていました学習計画の原案をまとめました。会員のみなさんの忌憚なきご意見をお待ちします。
講座名「中世伊予の歴史と湯築城」
第1回 道後のいまとむかし
第2回 鎌倉時代の河野氏と伊予
第3回 室町時代の河野氏と伊予
第4回 戦国時代の河野氏と伊予
第5回 シンポジウム(総会を兼ねる)
湯築城跡の調査研究の歩み
湯築城跡の保存運動の歩み
第6回 伊予の中世城郭
第7回 湯築城の立地と道後平野
第8回 湯築城跡の発掘調査
第9回 湯築廃城と統一権力
日時と会場、担当の講師、参加費など、詳細は追って連絡いたしますが、およそ2カ月に1度のペースで、土日を利用しながら、松山市内を会場に、開催したいと考えております。「守る会」の会員はもちろん、会員以外の方々にも広く参加を呼びかけ、ここで学び議論したことを、来春オープンする公園のさらなる充実にむけての必要な提言づくりにつなげていく運動を進めてまいります。
多くの方々がご参加下さいますよう、お願い申し上げます。
講座担当川岡勉
県教委ボランティアガイド養成(案)
7月に入って、代表3人は開園後の主管となる県教委文化財保護課長と面談し、次の点を確認した。今後湯築城遺跡は、県教委主体で運営する。したがって民間との協力関係は考えていない。その結果として策定されたのが次の「養成講座」(案)である。なお、「守る会」でもガイド養成を企画していたのであるが、県教委との競合を避けて、前記「学習講座」に切り替えたのである。
No | 日 時 | テーマ | 内容 | 講師 | 会場 |
1 |
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整備状況について |
道後公園(湯築城跡)の整備に至る
経緯及び区域ごとの整備の概要など 現地研修を行なう。 |
文化財保護課職員
都市整備課職員 |
生活文化センター
道後公民館 |
2 |
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湯築城跡発掘の経過
と遺構について |
発掘された遺構の内容について現地
研修する。(旧動物園区域) |
埋文センター職員 | 道後公民館 |
3 |
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発掘された遺構の内容について現地
研修する。 |
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4 |
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湯築城跡発掘調査で出
土した遺物について |
出土した陶器等の遺物の実物により、
その特徴等についての研修する。 |
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5 |
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日本及び愛媛の中世社
会と文化について |
日本と愛媛全体における中世社会の
仕組み・特徴などを総論的に研修する。 |
県立上浮穴高等学校
教頭 山内 譲 |
生活文化センター |
6 |
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伊予の歴史と河野氏に
ついて |
中世の河野氏が活躍した時代の伊予
の状況と河野氏の位置付け等について 研修する。 |
県歴史文化博物館
学芸課長 |
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7 |
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道後湯築城の変遷と
機能について |
湯築城の建設から廃城、その後の
湯築城の歴史と湯築城の果した役割・ 機能について研修する。 |
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8 |
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道後湯築城跡の重要性
と保存について |
湯築城跡の全国的な価値を考察し、
保存・継承していく必要性について研 修する。 |
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9 |
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ガイド実習及び実習につ
いての意見交換 |
受講者自身の工夫により実際に
ガイドし、受講者相互に評価する。 |
ボランティアガイド
実践者(未定) 文化財保護課職員 |
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10 |
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11 |
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湯築城資料館・復元武家
屋敷の展示物について |
実際に展示されている資料について、
理解を深める。 |
埋文センター職員 |
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12 |
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今後の活動について
(閉講式) |
全講座を通じての意見交換と今後の
活動目標等について協議する。 |
文化財保護課職員 |
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