「道後湯築城跡を守る県民の会」のホームページ開設に至るまで
インターネット担当運営委員 土居
敬之介
当会のホームページ(以下HPと略記する)「道後湯築城跡」は、当会会員の二神重則さんのHPの片隅に間借りする形で早くから開かれていました。私が当会を知ったのも二神さんのHPを見てのことでした。
湯築城跡を史跡として保存する運動を進めるに当たって一番の問題点は、湯築城の知名度が低いことにあると私はかねがね感じていました。道後に住む人なら道後公園は知っていますが、必ずしも湯築城を知っているとは限りません。地元の人間ですら知らないようでは、保存を叫んでも説得力は弱いと言わざるを得ません。
ホームページ開設提案
私が総会の席で当会自前のHPを開設することを提案したのも、湯築城跡のこと、道後湯築城跡を守る県民の会のこと、これらを広くアッピールし、知名度を上げることが目的でした。
私の提案の後直ぐに、島津代表が二神さんに運営委員に就任しインターネットを担当するよう要請なさいました。それは良かったのですが、二神さんは土居さんが一緒にやって呉れるならと条件を出し、私も引っ張り出されることになってしまいました。二神さんはお仕事が目茶苦茶忙しく、お一人ではとても出来そうもない状況にあることを知っていただけに断れなかったのですが、秋でもないのに唇寒い始末ではありました。
その後4月13日に開催された運営委員会で、会のHP開設が決定し、四国インターネットを下調べすることとなりました。そこで四国インターネットの社長・副社長に会の目的や実状をお話し、ご配慮をお願い出来ないか伺ったところ、同社は文化事業に力を入れる方針なので出来る限りの支援をする旨回答を戴きました。
この結果を川岡代表にお伝えし、5月13日に島津・川岡代表と四国インターネット松山本部を訪問し、社長・副社長と会って戴きました。その席でインターネットのこと、四国インターネットのことなど説明を受け、設備を見学し、インターネットを利用した活動を幾つか見せて戴きました。それらの中で強く印象に残ったのはアメリカの某大学のオンラインカレッジで、文字だけでなく、音声や画像を併用して講義が進んで行く有り様に、両代表とも凄く感心していらっしゃいました。
インターネットは貴方を知っている
最後に両代表のお名前を入れて検索したところ、島津代表は12件、川岡代表は7件が見つかり、お二人ともびっくりしていらっしゃいました。そこで「先生がインターネットは知らないと仰っしゃっても、インターネットは先生を存じ上げていると言ってます。」と申し上げ、大笑いとなりました。
その日の夕方から5月の運営委員会が開かれ、その冒頭で島津代表から「インターネットなるものはまだ良くは判らないが、今どえらいことが始っている。」との発言があり、四国インターネットと契約を結ぶことが承認され、IDが取れ次第、二神さんのHPから関係するものを移して会のHPを開くことになりました。
六月十日開設
その後、ある事情から当初契約を予定していたコースが廃止されることとなり、そのため予期せぬ問題が生じたのですが、四国インターネットの親会社のGFiネットが、サポートの一部を肩代わりして引き受けて下さるなどのご配慮を賜り、無事契約を済ませました。その後、四国インターネット殿ではHP開設に必要な準備作業を特急で行なって下さり、6月10日に無事HPを開設することが出来ました。GFiネット殿ならびに四国インターネット殿に厚く御礼申し上げる次第です。
文化財保存運動の会では初のHP
当会のHPは、遺跡等文化財の保存運動を展開している団体としては多分初の開設だと思われます。その実績に立って、6月14日新潟市で行われた全国文化財保存協議会の大会において、川岡代表が当会の運動の経過報告と共に、当会がHPを開設したこと、各地の遺跡保存運動においてもインターネットを活用し、相互に連携を図るよう呼びかけを行なったことは、当会の誇りであり、HP開設に携わったものとしてもこの上ない喜びです。
新しいHPは、基本的には二神さんのHPから当会に関連する部分を移したのですが、それだけでは物足りないからと、二神さんは忙しい中を湯築城跡まで出かけて写真を撮り、更に先頭ページに配置するシンボルロゴを作成して下さいました。因みに「湯築城の今」に掲載されている写真は総て、二神さんが当会HPのために撮影して下さったものです。
その後いろいろな方の意見を伺い、見易くするためとメンテを容易にするためフレーム機能を使って組み直し、「リンク集」を設け、「談話室ゆづき」を開き、つい先日は配列の順番を変えるなど、HPも少しずつ変化しております。今後更に価値有るHPとするためには、湯築城とそこの主であった河野氏をもっと良く知って貰うための工夫が必要です。そのための方策は運営委員会等でご相談したいと思います。
HPを作っても多くの人に見て貰うにはPRが必要です。PRの第1号は四国インターネットの新着情報でした。これは川岡代表に原案を書いて戴き、6月15日に掲載されました。
城郭フォーラムら支援
PRの2つ目として Nifty Serve の3つのフォーラムに紹介文を投稿したところ、城郭フォーラム
FSIRO と四国フォーラム FSHIKOKU で反応がありました。特に FSIRO はインターネットのHP、inet-FSIRO
の先頭に当会のバナーを配置してを応援して下さる旨を宣言し、同時に当会HPにリンクするなど絶大なご支援を頂戴しております。このご好意に対し誌面を借りて心から御礼申し上げます。勿論当会からもinet-FSIROにリンクを貼り、相互リンクと致しました。FSIRO
の会議室においては、一時期河野氏や湯築城の話題が続き、毎日のようにレスを交換致しました。いつかこれらの方々が松山を訪れる日があると思いますが、その時は当会として歓迎できればと考えております。
3つ目として、インターネット上に沢山ある掲示板のうち、これと思う所に紹介文を書き込みました。その結果、NTTが地域情報を発信している「ハローネットじゃぱん愛媛発」というHPから相互リンクの申し入れがありましたので、即刻受諾し、今は相互リンクしております。
検索エンジンに登録
4つ目は多くの検索エンジンに登録することです。今のところ「goo」に登録しただけですが、同時に複数の検索エンジンに登録するサービス「一発太郎」というHPを見つけましたので、これを使って近日中に登録したいと考えております。
ネット仲間へメール→貴重な意見頂戴
5つ目はネット上で知り合った人に片っ端からメールを送って、当会HPへ勧誘したことです。この結果何人かの方から貴重なご意見を頂戴しました。これらのご意見は今後HPを充実させるために大いに参考になるものです。
もう一つ、一人の女性がたくさんの人に当会のHPを見せて意見を求め、それを詳細に知らせて下さっています。集まったご意見はそれぞれ肯けるもので、これを参考にして幾つかの点を改善しました。この誌面をお借りして厚く御礼申し上げます。
「談話室ゆづき」においても、開設後間もなく九州在住の専門家の方から真摯な投稿を戴きました。本当に有り難いことで、取り敢えず私からレスを返し、追って川岡代表から専門家としてのレスを投稿して戴きました。また周さん(ハンドル)という方はしばしば書き込んで下さり、ご自分のHPからリンクを張って下さいました。周さんのHPはアクセス数が急速に伸びていて、私どもとしても大いに参考にして参りたいと思います。談話室に大勢の方の投稿が集まるようになれば話がはずみ、活気を帯びてくる筈です。
続いて渡部会員から北条市で行われる河野氏関係交流会の案内が投稿されました。これにより河野氏の末裔が連絡を取り合っていることに始めて気が付いたのですが、これ以外に、一遍会や、土居・得能氏関係の会もあるそうで、当会としてもこの方々と連絡を取り合うことが必要だと思います。
以上の如く兎にも角にもネット上での交流が始りました。今はまだささやかな動きに過ぎませんが、伊予は道後の地で投じられた一石の波紋は、いつの日にか大きなうねりにまで成長するであろうことを信じて止みません。 |