「道後湯築城跡を守る県民の会」の歩み

道後湯築城跡保存運動の展開
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1991.3.8
県議会文教委員会、「守る会」の請願書を3度継続審議とする。

1991.3.24
「守る会」第2回総会・講演会(於愛媛共済会館)約60人参加。
活動報告(古谷)会計報告(西尾)運動方針(川岡)等確認・決議。14人の新役員選出(再任9人、新任5人)。

記念講演

「文化財保存運動の歩みと史跡の活用」新潟大学教授  文全協代表委員  甘粕健

1991.6.8〜11
文全協第22回大会(松山大会)於愛媛大学教育学部・文教会館

6.8
文全協全国委員会(於文教会館)。
この会の役員改選で、「守る会」森光晴運営委員、全国委員に選出される。
古谷運営委員「道後湯築城跡保存運動の展開」を報告。古谷報告後全国委員ら湯築城跡を巡検。

6.9
研究大会(於愛媛大学)約180人参加。
「平泉柳之御所跡とその保存運動」 東北学院大学教授 大石直正
「国史跡“小山城跡”“鷲城跡”“祇園城跡”を生かした小山の町づくり」 鷲城・祇園城跡の保存を考える会。
「三宅御土居跡の保存と益田の町づくり」 三宅御土居跡を守る会 井上寛司
「道後湯築城跡保存運動の成果と課題」 道後湯築城跡を守る県民の会 川岡勉
「7世紀代の地方官衙群の形成と久米評」 愛媛大学教授 松原弘宣
大会の決議採択の一つとして「道後湯築城跡の保存に出する決議」がなされた。
大会期間中、「守る会」は、テレホンカード、機関紙「ゆづき」(1〜4号セット)など販売。

6.10
文全協代表委員の甘粕健 新潟大学教授・石部正志 宇都宮大学教授ら、愛媛県庁を訪れ、湯築城跡保存決議を伊賀知事・武内教育長に提出。伊賀知事は、「14日に検討委員会がある。特に旧動物園の跡地は貴重な史跡で、調査費を計上して計画的に調査を続けたい。また、遺跡が見やすいように、一部のフェンスを取り払って金網にしたい」と話した。(愛媛新聞報道)
現地見学会文全協大会参加者、松山平野の史跡・遺跡の現地見学(森光晴代表委員、説明役を担当。夕方、JRにて宇和島へ。松野町滑床渓谷の町営ホテル“森の国ホテル”泊。

6.11
文全協大会参加者ら、松野町河後森城跡遺跡など見学。あと解散。

1991.6.14
旧動物園跡地整備の検討委員会開催。中間報告をまとめ、従来どおり「史跡を生かした都市公園」の方向を打ち出す。

1991.6.22
「守る会」緊急臨時総会(於松山市民会館)

決議趣旨

先頃、伊賀知事は、旧道後動物園跡地に限定した発掘調査を進め、この部分については、遺跡を残した公園にすることを表明した。しかし、これは、私達が求める文化財保存法に則った史跡公園とは異なるものである。何よりも問題なのは、湯築城跡の歴史的価値を認識せず、その価値を保存することにならないということである。史跡指定も行おうとせず、調査体制を充実させることもないまま、闇雲に発掘調査を拡大することは、かえって危険と言わざるをえない。我々は、改めて「史跡指定→全面発掘調査→史跡公園(一部復元も含む)」の方向の整備を求める。

街頭署名総会終了後一番町大街道口にて街頭署名活動を展開。
「道後湯築城跡の遺構を保存し、これを生かした史跡公国づくりを求める請願書」

1991.9.20
愛媛県埋文センター、湯築城発掘調査再開。

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