「道後湯築城跡を守る県民の会」の歩み

道後湯築城跡保存運動の展開
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1990.2.21
県は、湯築城跡(道後公園)の日本庭園を中心とした整備事業を白紙撤回し、工事契約を破棄した旨を明らかにし、検討委員会・調整協議会による今後の方向を示す。 検討委員会(A)新年度に学者や地元住民らによる検討委員会(造園の専門家と地元の代表ら17人で構成)を設置、公園の在り方を探る。年に4回会合を開く。

4人の専門家【12月に依頼した坪井清足(大阪文化財センター理事長)・下条信行(愛媛大学教授)・藤原武二(朝倉氏遺跡資科館々長)・鈴木充(広島大学教授)の4人】の調査結果(3月に結論を提出)を基に、改めて整備計画を検討する。調整協議会(B)道後地区の商店主や婦人会の代表15人で構成。年2回会合。地元の考えをまとめる。

予算A.Bの面会の設置費300万円公園整備事業費を5億3,900万円(公共5億円、県単3,900万円)を減額(工事契約破棄に伴うもの・2月補正予算)川岡勉(世話人・愛媛大学)談話歴史的な遺産を破壊せず、それを生かした史跡公園づくりを訴えた私達の運動は、県民から広く支持された。

湯築城跡は、県民の共有財産。再検討の場では、多くの県民の声を反映させて欲しい。もっと価値ある物が土の中に眠っている可能性も大きい。是非、総合的な学術調査をして欲しい。(「愛媛新聞」・「朝日新聞」2月22日付による)

1990.3.21
「守る会」設立総会。(於愛媛共済会館)・経過報告、運動方針、役員選出など審議。
記念講演森光晴(世話人)「伊予における中世城郭について」・懇親会。

1990.6.10
「守る会」機関誌「ゆづき」1号発行。
「守る会」設立総会関係・森光晴「愛媛における中世城館跡遺構について」・川岡勉「河後森城発掘調査報告会に参加して」・歴史学研究会「愛媛県松山市場築城跡の保存に関するアピール」など掲載。

1990.10.29
「守る会」、県知事・県教育委員会宛に要望書を提出。1.早急に史跡指定を行うこと。2.道後公園整備計画調整協議会に道後地区以外の県民の代表を加えること。

1990.11.6
県議会文教委員会開催。「守る会」提出の請願書を審議、再び継続審議とする。

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